相続登記を自分でやった覚え書き

父が突然亡くなり、ゆっくり悲しむ間もなく次々に押し寄せる手続き関係を一つ一つこなしているのですが、一番の難関(だと思っていた。この時点では・・・)の、家の名義変更の申請を無事に終えました。

せっかくなので、困ったことなども含めてまとめておこうと思います。
  • 法定相続人は母と私と弟の3人
  • ローンは返済済み
  • 父名義の一軒家のを母が単独で相続
  • 娘の私が代理で手続きをする
というパターンです。

全くわからないので司法書士の方に頼もうかとも思ったのですが、戸籍謄本などはすでに揃っているし、どこからどこまでお願いしていくらかかるのか、予想がつかなかったので自分でやってみることにしました。

法務局のHPに、申請書の雛形と記入項目の説明が載っていましたが、全く自信がなかったので、一冊本を買いました。イラストが多く、読みやすかったです。


あとはネットの情報なども参考にしました。特に、自分で手続きをされた方のブログが参考になりました。

作成した書類は・・・
  • 登記申請書
  • 遺産分割協議書
  • 相続関係説明図
  • 委任状

全て法務局のHPの雛形をダウンロードして必要な箇所を入力し直しました。
(ただし、相続関係説明図の雛形はものすごく使いにくかったので、ほぼ自分で作り直しました。。)
不動産登記の申請書様式について:法務局の、所有権移転登記申請書(相続・遺産分割)

添付した証明書は・・・
  • 父の住民票除票の写し
  • 母の住民票の写し
  • 父の出生から死亡までの連続した戸籍謄本
  • 相続人全員の戸籍謄本
  • 相続人全員の印鑑証明書
  • 固定資産評価証明書
と、
  • 原本を返してもらうためのコピー一式

ほとんどの証明書は、先に終わらせていた年金と銀行口座の手続きに必要だったため既に入手済みで、今回新たに固定資産評価証明書を市役所で取りました。

ちなみに、連続した戸籍謄本は、まず最終の本籍地のある役所に行って、「ここで入手できる〇〇の連続した戸籍謄本を全て欲しい」と言って出してもらいました。その際「これ以前のものは〇〇市になります。」と教えて頂き、遠方だったため郵送で請求しました。請求の方法や申請書などは市役所のHPに載っていました。郵送してから戸籍謄本が手元に届くまで1周間弱でした。直系親族なので委任状などは必要ありませんでした。合計4冊。昔の戸籍(原戸籍)の手数料が高く、思いのほか費用がかかりました。


必要書類を完成させ、添付書類も揃ったので、法務局に電話して無料相談の予約を入れると、1週間後ぐらいに予約が取れました。
その際、「登記の内容はこちらでは調べないので、何かわかるもの(登記簿謄本など)を持って来てください。無いと申請内容が合っているかの確認はできません。」と言われたので、家にあった登記簿謄本のコピーを持って行くことにしました。

申請日当日、申請書類一式と登記簿謄本のコピー、申請書に押印した印鑑を持って法務局へ。
法務局なんて初めて行くので緊張しましたが、相談員の方はおっとりした感じの親切な方だったのでホっとしました。
いくつか間違っていましたが、その場で修正でき、収入印紙もその場で買えたので、そのまま申請できました。
申請した際に番号札を渡され、「〇日以降、登記識別情報を受け取りに来てください。何か問題があればそれまでに電話します。」と言われ、その日は終了。電話はなく、先日無事に受け取れました。

■間違っていたこと
  • 最初、相続人(母)が自ら申請手続きをする場合のパターンの申請書を作っていて、前日にそれではダメだと気が付き、代理人(私)の情報を入れ、印鑑を押し直しました。(見落としていましたが、このパターンもちゃんと本に載っていました。)
  • 原本還付用に、戸籍謄本を含めた添付書類一式をコピーしてホッチキスで留め、契印でつなげてしまっていたのですが、戸籍謄本は相続関係説明図があれば返却するのでコピーはいらないと言われ、抜いてホッチキスを留め直し、契印を押し直しました。
  • 原本還付用のコピーに押す契印を、母の印鑑で押印してしまっていたのですが、代理人の印鑑で押すんですよ、と言われ、私の印鑑で押し直しました。
  • 相続関係説明図のタイトルの氏名を変更し忘れ、雛形のまま「法務太郎の相続関係説明図」となっていたのですが、何も言わず二重線でこっそり直してくださいました(><)。。。

■感想
  • 基本的に予約制なのか、時期が関係しているのか、全然混んでいませんでした。
  • 相談員の方がやさしくて親切でした。(高圧的な雰囲気を想像していたので。。)
  • 相続でもめていなくて、父名義の家を母名義に変える程度ならそれ程難しくないと思いました。ただし、平日に時間が取れる方限定になりますが。。郵送で申請もできるようですが、相談なしにいきなり郵送するのは勇気が入りますよね。。

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はじめまして。
加齢に怯える団塊ジュニアです。
同世代の夫と、推定年齢23歳のヒョウモントカゲモドキ(♂)と暮らしています。
調べたこと、試してみたことなどを備忘録を兼ねて書いています。
長い間更新していませんが、無料のドローソフトInkscapeのHow toサイトもやってます。